書きあがった台本を数人のヒトに送った。
送ってみて、やっと少し冷静にかえる自分がいる。
前にも書いたが、作品に没頭しているとどうしても作品を「客観的」に見ることができなくなり、やがて「これ以上はどう書き換えても同じ」と思うようになる。つまり、煮詰まる。
だが自分以外のヒトに作品を送ってみた段階で、なんとなく作品に距離をおくことができ、「自分以外のあの人は・・またこの人はどんな印象を持つだろう?どこを読み込んでくれるだろう?」と考え始める。つまり「自分以外の目線」で作品を見ようとするようになるのだ。そうすると、自分が熱を入れたところも意外とサーっと読み流してしまえることがわかる。読み流さないで読み込んでくれ!そうすれば良さがわかる!・・・というのは、しょせん、作者の自分勝手なわがままであり、客というのは基本的に、「他人」である。ファンでもないかぎり、ヒトの書いたコトバに親身になって付き合ってくれるほどお人好しではないのだ。展開が面白くなければついて来ないのが客の人情ってもんだ。
さて今回、「自分以外の他人の目線」で読み返した結果、やはりこれでは「見づらい」ということがわかった。「見づらい」のはダメだ。役者のチカラだけに頼ることになる。「役者を鍛えればどうにかなるさ」という「前向きな楽観」などやっていると、亀裂から水がしみこむように崩壊するのは目に見えているのだ。それではダメだ!と自分をブン殴る。これまでに重ねたいくつかの失敗が頭に去来する。そうだ、たくさん悔しい思いをしたじゃないか。もう同じ轍は踏みたくないだろ?お前!・・・と思い始める。
昔なら「そんな多少の欠陥など、チカラで押し切ってしまえ!!」と言うところだが、歳を重ねた分、私も慎重になったのだ(笑)
ああ・・・に、しても・・我に力量を与えよ!いくらかの寿命と引き換えにしてくれ!と天に向かって祈りたくなってくる・・
と、まあ、そういうことで、いずれにせよ・・書き直します。
場合によっては設定さえもゆるがす大幅リニューアルをほどこすかもしれません・・・
幸い時間はまだあるので、もうちょっと格闘です。
主要メンバーのみなさん、またもうちょっとお待ちください・・
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細川 (金曜日, 20 9月 2013 16:04)
竹内さんの納得のいくものが書けますことを願っています!
keitai0 (金曜日, 20 9月 2013 18:48)
ありがとうございます。せっかく手助けしていただける人々がいる・・という現状、自分は恵まれていると思っています。だからこそ、妥協することなく、力の限り、面白いものを書かないと・・頑張ります!